足場費用の相場・計算方法|相場よりも高くなる3つのケースも解説
「足場費用ってどれくらいかかるんだろう?」
「自宅の足場費用をざっと計算したい」
「提示された見積もり価格が相場よりも高いんだけど、なんでだろう?」
こんな悩みを抱えていませんか?
外壁塗装や屋根工事の見積書には、基本的に足場費用の内訳も記載されています。
しかし、記載されている価格が適正価格なのか不安になり、足場費用の相場を調べている人も多いと思います。
そこで本記事では、足場費用について次の内容を解説します。
- 足場費用の相場
- 足場費用の計算方法
- 相場よりも費用が高くなる理由
- 足場費用を節約する方法
また、「足場費用は無料」という主張がありえない理由についても解説しています。
過去にそう主張された経験のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
足場費用の相場は1㎡あたり700~1,000円
足場費用にかかる費用は、1㎡あたり約700〜1,000円が目安です。
一般的な30坪の一戸建ての場合、約17〜23万円かかると考えましょう。
足場面積=外周×高さ×1.1
(高さは「1階建て=3.5m 2階建て=6m 3階建て=8.5m」を目安にしてください)
足場費用=足場面積×単価
仮に、外周40mの2階建ての住宅で足場費用を求めるとします。
足場面積=外周×高さ×1.1
40m×6×1.1=264
足場費用=足場面積×単価
264×700=184,800
このように計算できます。
「だいたいの足場費用を知りたい」という方は、この式で計算してみてください。
足場費用が相場よりも高くなる3つのケース
次のケースに当てはまる場合、相場よりも足場費用が高くなる可能性があります。
- 建物が3階建て以上
- 敷地が狭い
- 運搬車が入れない
それぞれのケースを解説していきます。
ケース①:建物が3階建て以上
3階建て以上の建物の足場設置費用は、一般的に2階建て以下の建物よりも、200〜300円/㎡ほど高くなる傾向があります。
建物が高いほど、足場を強固に組むために必要な材料が増え、作業時間や労力も増えるためです。
ケース②:敷地が狭い
敷地が狭い場合、特に隣接する建物や物件がある場合、足場設置費用は相場よりも高くなる可能性があります。
敷地が狭いと、足場設置の際の作業スペースが限られ、手間と時間がかかります。
その分をカバーするために職人の人数が増えるため、足場の単価に人件費が上乗せされて、結果的に相場よりも高くなってしまうのです。
ケース③:運搬車が現場に入れない
足場材料の運搬車が現場には入れない場合、足場費用は相場よりも高くなります。
運搬車が現場には入れないと、手作業で材料を運ぶ必要があり、運搬費が別途で追加されるからです。
運搬車が入れない道路沿いの現場や、狭い路地に面した現場では、費用が相場よりも高くなる可能性があります。
足場費用を節約する2つの方法
足場費用を節約する方法は2つあります。
- 相見積もりを取る
- 足場を保有している業者に依頼する
それぞれ解説していきます。
方法①:相見積もりを取る
足場飛揚を節約するためには、3社ほどの業者から見積もりを取り、比較することが重要です。
業者によって料金体系は異なり、同じ作業でも費用に差が出ることがあるからです。
そのため、複数の業者から見積もりを取ることで、最も費用対効果の高い業者を選ぶことが可能になります。
同じ足場作業でも、業者Aは200,000円、業者Bは180,000円という見積もりが出ることがあります。
ただし、あまりにも相場とかけ離れた金額を提示された場合は、悪徳業者である可能性があります。
方法②:足場を保有している業者に依頼する
足場を自社保有している業者に依頼すると、足場飛揚を節約することができます。
足場を自社保有している業者は、足場のレンタル飛揚を節約できるため、その分を顧客へのコスト軽減に反映させることができるからです。
足場を保有しているかどうかは、業者のHPや問い合わせで確認することができます。
「足場費用は無料」がありえない理由
「足場費用は無料」と宣伝している業者が稀にいますが、原則として足場費用が無料になることはあり得ません。
足場設置には足場材料の調達費用、設置作業にかかる人件費など様々な費用がかかり、工事費全体の約20%を占めるほどです。
そんな多額の足場費用をゼロにすることは簡単にはできません。
仮に業者が「足場費用は無料」と主張しても、それは本来の無料とは異なり、他の費用に足場費用が上乗せされているだけと考えられます。
「足場費用が無料」と宣伝する業者には、充分注意しましょう。
信頼できる足場業者を選ぶときの3つのポイント
信頼できる足場業者を選ぶ際は3つのポイントがあります。
- 施工実績が豊富
- 足場費用が相場に近い
- 口コミが良い
ひとつずつ解説していきます。
ポイント①:施工実績が豊富
施工実績が豊富な業者は、それだけ多くの現場での経験と知識を持っています。
ビルの足場設置や戸建て住宅の足場設置など、様々な状況に対応してきた業者は、新たな現場でもその経験を活かして、適切に対応できる可能性が高いです。
業者のHPなどで、しっかりと実績を確認しておきましょう。
ポイント②:足場費用が相場に近い
足場費用が相場から大きく逸脱している業者は、適切な価格設定ができていない可能性があります。
先ほども解説したように、費用が無料になることは論外です。
逆に、相場に近い費用を提示している業者は、市場の動向を理解し、適切な価格設定をしていると推測できます。
信頼できる業者を見つけるために、受け取った見積書は必ずチェックしましょう。
ポイント③:口コミが良い
良い口コミを持つ業者は、顧客からの信頼を勝ち得ていることが多く、そのサービスの質も保証されていることが一般的です。
インターネットの口コミサイトや、直接知り合いからの紹介を通じて、候補の業者はどのように評価されているか確認しましょう。
足場の種類
足場には主に3つの種類があります。
- 単管足場
- 単管ブラケット足場
- クサビ(ビケ)足場
それぞれの特性と用途を紹介します。
①単管足場
単管足場はその名の通り、単管(一本の鉄管)で組み立てられる足場です。
日本では最も一般的に使用される足場で、設置が容易で安全性が高いという特性から、広く用いられています。
②単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は、単管足場にブラケット(支柱)を追加した計上の足場です。
高層建築物の建築現場など、安全性が特に求められる工場現場で使用されます。
③クサビ(ビケ)足場
クサビ足場は木製の足場で、ビケとも呼ばれます。
木材を組み合わせて作られるため、環境負荷が低いという特性を持ちますが、耐久性や安全性は比較的低めです。
伝統的な建築物の修復作業などで使用されます。
外壁塗装で足場が必要な3つの理由
外壁塗装作業において、足場の使用が必要になる理由は3つあります。
- 職人達の安全を確保するため
- 近隣住民への配慮のため
- 作業スピード・品質が上がるため
それぞれの理由を解説していきます。
理由①:職人達の安全を確保するため
足場は作業者が安全に高所作業を行うための基盤となります。
作業中の落下事故を防ぐために、高所作業には必ず適切な足場を設置する必要があります。
理由②:近隣住民への配慮のため
足場には、作業中に発生する塗料の飛散やホコリを防ぐ役割もあります。
これにより、近隣住民への迷惑を軽減することができます。
理由③:作業スピード・品質が上がるため
足場があることで、作業者は安定した状態で作業を進めることができます。
これにより作業効率が向上し、また作業品質も向上します。
足場に関する4つのトラブル例と対策
足場設置に際しては、次のトラブルが考えられます。
- 設置時の騒音
- 敷地外の足場設置
- 所有物の破損
- 不審者の侵入
これらのトラブルを防ぐためには、適切な対策が必要です。
トラブル例①:設置時の騒音
足場の組み立て・解体作業は、打撃音などの騒音が発生します。
この騒音が近隣住民に対して迷惑になることがあります。
対策としては、事前に近隣住民への挨拶を行い、作業時間や作業内容を説明することが大切です。
また、作業時間を日中に限定するなど、総員による影響を最小限に抑える工夫が必要になります。
トラブル例②:敷地外への足場設置
足場設置には敷地内だけでなく、敷地外にもスペースが必要になる場合があります。
しかし、敷地外に足場を設置すると、通行の邪魔になる可能性があります。
設置計画を立てる段階で、敷地外への足場設置が必要かどうかを確認し、必要ならば事前に関係者に連絡を取ることが必要です。
トラブル例③:所有物の破損
足場設置作業中に、作業者のミスや事故により、敷地内の所有物が破損する可能性があります。
事前に敷地内の安全確認を行い、移動可能な物は安全な場所へ移動させるなども対策を行いましょう。
また、事故が起きた場合に備えて、業者が加入している損害保険の内容を確認することも必要です。
トラブル例④:不審者の侵入
足場は不審者が建物内に侵入する手段となり得ます。
特に、長期間足場が設置されている場合、不審者の侵入を防ぐための対策が必要になります。
足場に登ることを防ぐための装置(足場カバー)の設置や、セキュリティカメラの設置などを検討しておきましょう。
また、普段よりも施錠のかけ忘れに注意してください。
まとめ|足場費用の見積もりはYAMATOに依頼しよう
それでは最後に、本記事のおさらいをしましょう。
- 足場費用の相場は1㎡あたり約700〜1,000円
- 足場費用の計算式は「足場面積×単価」
- 敷地が狭いと足場費用が相場よりも高くなる
- 相見積もりをすると足場費用が安くなりやすい
また、ご自宅にかかる足場費用を正確に知りたい場合は、相見積もりを取りましょう。
複数の業者に依頼することで、適正価格を把握でき、さらに同じ条件でも安い業者を発見できます。
本社YAMATOも足場費用の見積もりを承っているので、ぜひご利用ください。
— YAMATO社長 矢田からのメッセージお客様とのお付き合いは、施工が完了してからと考えております。
お一人お一人丁寧に対応させていただきます。